山形県では、県産食材を活かした山形らしいおみやげ菓子をつくるため、「やまがたおみやげ菓子開発プロジェクト」として2017年7月から、県内の菓子製造企業×アドバイザー×デザイナー×工業技術センターで開発に取組みました。
〈プロジェクトメンバー〉
・菓子製造企業×デザイナー:(有)大山製菓×デザイン事務所ペイジ、(株)佐藤松兵衛商店×(株)コロン、(有)白いくも×(株)エーディーバンク
・アドバイザー:福地英樹氏((株)ニュートン 代表取締役)、山形県工業技術センターデザインGr
・事務局:株式会社エーディーバンク、県工業戦略技術振興課
7月の初回全体会議では、各企業の技術やお菓子づくりにかける想い、そして山形が持つ魅力を再確認しながら、どんな商品を目指すか方向性を出していきました。
8月に行ったデザ縁には、菓子製造の3社も参加し、色々なデザイナーと直接話をした上で、それぞれ希望のデザイナーと開発を進められることとなりました。
12月の中間報告会では、名月荘(上山市)の若女将や佐藤繊維(寒河江市)が運営するセレクトショップGEAのバイヤーさんらにも参加いただき、売り場からの視点でアドバイスをいただきました。
〈成果発表会〉
日時 2018年2月19日(月)13:30~15:00
場所 やまがた藝術学舎(山形市松見町17-1)
成果発表会では、土産店のバイヤーや関係者の皆さんに、各企業の担当者が開発の背景や経緯、商品説明などを行い、試食していただきました。
〈開発した商品〉
◎花べっこう飴(山形の紅花と菊の花びら入り)/(有)大山製菓×デザイン事務所ペイジ
厚手の釜を使ってじっくりと炊き上げる「地釜炊き」と呼ばれる製法でつくられたべっこう飴。手づくりならではの六角形の飴に、県産の紅花と菊(もって菊・黄菊)の花びらを散らしました。
◎佐藤屋の乃し梅のシロップ/(株)佐藤松兵衛商店×(株)コロン
山形の伝統銘菓である乃し梅を、これまでとは違った形で楽しんでいただくために作った、乃し梅と同じ県産完熟梅100%のシロップです。カクテルベースやかき氷のシロップとしてはもちろん、肉料理にも梅の酸味と甘みが良く合います。
◎山形ラスク研究所 ラスク詰合せ/(有)白いくも×(株)エーディーバンク
県産小麦「ゆきちから」を使った食パンに、県産のりんごやさくらんぼ、味噌などのペーストを塗って焼き上げたラスクです。山形の食材×ラスクでどんな美味しさが生まれるのかを研究する“山形ラスク研究所”を立ち上げ、研究成果の発表として今後シリーズを増やしていく予定です。
2018年3月中旬より、県内のショップでテスト販売を行い、春以降の本格販売を目指します。お店で見かけたら、是非お手に取ってご覧ください!