知恵と挑戦の唐揚げは、からだにも地球にもやさしい

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知恵と挑戦の唐揚げは、からだにも地球にもやさしい

2026.08.21

山形エクセレントデザイン2025 入賞

株式会社住吉屋食品

豆腐や揚げ類、こんにゃくなどの製造・販売を行う株式会社住吉屋食品。受賞した「すみよし揚げ」は、100年続く老舗の知恵と三代目の挑戦から生まれたがんもどきの唐揚げです。お肉に比べ生産時の環境負荷が低い大豆を主役にしたプラントベース食品でありながら、鶏肉のような新食感を実現。健康志向と環境配慮を両立しながら、食品ロス削減にも貢献しています。
株式会社住吉屋食品の住吉克久さんにお話を伺いました。

― 受賞作品を開発したきっかけは?

以前から、形が崩れた豆腐をおからやがんもどきに仕立てるなど、無駄を出さない工夫を重ねてきました。がんもどきは生地づくりから揚げ、冷ますまで3日かかるため見込み生産となり、どうしても売れ残りが出てしまいます。その残ってしまったがんもどきを冷凍保存し、お惣菜などに使えないかと調理部門で試す中、「唐揚げにするとおいしい!」という声が、すみよし揚げ誕生のきっかけになりました。

受賞作品「すみよし揚げ」

受賞作品「すみよし揚げ」

― 開発にあたり、難しかったことや苦労した点は?

単なる代替食品ではなく、「豆腐屋だからこそつくれる美味しさ」を表現したいと考えました。子どもから大人まで親しみやすい唐揚げの美味しさを実現すること、そして、がんもどきの生地でありながら鶏肉を思わせる肉感や食べ応えを出すことが大きな課題でした。がんもどきを二度揚げするため、店舗で提供するまでのスピードや味、食感の再現にも苦労しました。

― それをどのように乗り越えられましたか?

鶏肉を思わせる肉感や食べ応えを出すために、冷凍したがんもどきを半解凍し、仮揚げしてから本揚げするという手間のかかる二度揚げ製法を確立。衣の配合や付け方、揚げ温度を徹底的に研究し、「外はカリッと、中はふんわりジューシー」な食感を実現しました。誰がつくっても同じ品質になるよう、製造工程の標準化にも力を入れました。

道の駅寒河江チェリーランドの直営店には、連日多くのお客様が訪れている。

道の駅寒河江チェリーランドの直営店には、連日多くのお客様が訪れている。

― 受賞作品を通じて、購入者・利用者・生活者に何を伝えたいですか?

100年続く老舗の知恵と三代目の挑戦から生まれた「すみよし揚げ」を通じて、大豆だけでもこんなに美味しい唐揚げができることを知っていただきたいです。からだにも地球にもやさしい選択肢として、サステナブルな美味しさを気軽に楽しんでもらえたら嬉しいです。伝統の技と未来への想いが詰まった味わいを、ぜひ味わってみてください。

― これからの展望は?

豆腐やがんもどきは伝統食品として親しまれながらも、脇役と見られがちです。良質なたんぱく質を含む素晴らしい食品としての価値を守りながら、ビーガンやハラールなど多様な食文化にも対応し、「健康のために食べる」だけでなく「また食べたい」と感じてもらえる商品を生み出していきたいです。今後は揚げ物を強みとして、さらに力を入れていきます。

店舗では、丁寧に二度揚げした最高の状態の「すみよし揚げ」を提供している。お土産用の冷凍品も用意しており、家庭でも熱々の美味しさを味わえる。

店舗では、丁寧に二度揚げした最高の状態の「すみよし揚げ」を提供している。お土産用の冷凍品も用意しており、家庭でも熱々の美味しさを味わえる。