やまがたのデザイン

「山形エクセレントデザイン2023」受賞作品と奨励企業が決定しました!(速報版)

去る10月6日(金)、5名の外部審査委員による厳正な審査の結果、計13点がエクセレントデザインに選定されました。また、開発の視点や技術に独自性があり、今後更なる展開が期待される9社が奨励企業として選出されました。

●応募状況(募集期間:令和5年7月3日(月)~9月8日(金))
60点(48社)

●審査委員
長谷川 敦士 氏   武蔵野美術大学 教授 / 株式会社コンセント 代表
宇南山 加子 氏   株式会社SyuRo 代表
酒井 聡 氏     東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科 教授
原田 祐馬 氏    UMA/design farm 代表
吉泉 聡 氏     TAKT PROJECT株式会社 代表 / デザイナー

●受賞製品及び奨励企業(※詳細は下記「受賞作品一覧」参照)
・エクセレントデザイン大賞             1点
・エクセレントデザイン準大賞            2点
・エクセレントデザインプロジェクトデザイン賞    1点
・エクセレントデザインサーキュラーデザイン賞    1点
・エクセレントデザイン入賞             8点
・奨励企業 9社

●表彰式の予定
日時 令和5年12月8日(金)午後3時45分~
会場 やまぎん県民ホール(山形市双葉町1-2-38)

 

【受賞作品一覧】
●エクセレントデザイン大賞

シェルターインクルーシブプレイス コパル(山形市南部児童遊戯施設)
株式会社夢の公園(山形市)
デザイン:大西麻貴・百田有希(大西麻貴+百田有希/o+h)
障がいの有無や国籍、家庭環境の違いに関わらず、すべての子どもたちに開かれた遊びと学びの場。バリアの解消であるスロープが、その機能的役割を越えて子どもたちが走り回れる坂道になるように、一つ一つの要素に複数の意味を重ねてデザインすることで、インクルーシブな場を実現している。

●エクセレントデザイン準大賞

フルーツボックスりんご/ラ・フランス
株式会社丸定(米沢市)
デザイン:萩原尚季(株式会社コロン)、石山怜奈・森本歩(東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科)
参考価格:3kg箱 200円
サイズ:W385×D280×H120mm(3kg箱の外寸)
蓋付き出荷箱として積み重ねも可能なフルーツボックス。従来のように蓋を差し込む必要がなく、宅急便の定型サイズに合わせた設計により、作業効率と配送コストの削減に繋がる。果物を贈る文化をより身近に感じられるようカジュアルなイラスト表現とした。

●エクセレントデザイン準大賞

天童荘うなぎ勘治郎 ~天童温泉の源泉櫓と景観・街並みの創出~
株式会社天童荘(天童市)
デザイン:伊藤豪、結城光正(結城光正一級建築士事務所)、木村雅彦・田嶋晃子(株式会社GKグラフィックス)、角田浩二郎(有限会社尚文堂)
歴史ある旅館のDNAを継承しつつ、宿泊客だけでなく、地域の方々にも開かれた天童荘伝統のうなぎ料理を味わえる専門店。源泉櫓を始めとして、天童温泉組合関係者が地域共通のデザイン要素を共有し、街並みに統一感を持たせることで天童らしい景観を形成している。

●エクセレントデザインプロジェクトデザイン賞

245Skate Park
株式会社矢萩土建(村山市)
デザイン:佐藤愛(Cosmopolitan)
冬稼働する除雪機保管庫を多様な人材が持つ技術でリノベーションした県内最大規模の室内スケートパーク。地域が抱える働き手不足や過疎化などの課題解決の一助としながら、未来のスケートボーダーを育成し、地域活性のみならずシビックプライドの醸成や関係人口の増加などに貢献。

●エクセレントデザインサーキュラーデザイン賞

KAKI ENERGY BAR (柿ベースエナジーバー)
1Blue株式会社(鶴岡市)
デザイン:宮城妙(humming DESIGN)
参考価格:324円
サイズ:W62×D12×H116mm
食物繊維が豊富な庄内柿をベースに、有機発芽玄米粉やナッツ、オーツなど植物由来の原材料を組み合わせ、様々な栄養素をバランス良く摂取できるナチュラルエナジーバー。柿の新たな楽しみ方が、食べる人、売る人、作る人を繋ぎ、豊かな循環が生まれている。

●エクセレントデザイン入賞

㐂右エ門の焼き干し芋
株式会社KIUEMON(尾花沢市)
デザイン:梅木駿佑(UMEKI DESIGN STUDIO)
参考価格:1,125円(250g入)
サイズ:W145×D20×H235mm
自社で栽培したサツマイモ「シルクスイート」を使った”焼き”干し芋。一度、焼き芋に仕上げてから乾燥させることで、より甘く、香ばしい香りを付加した。独自の製造工程により、従来の干し芋よりもしっとりとした食感を残したまま保存性を高めた。


公共空間を舞台にした家具ブランド「neighbor」の開発
株式会社Q1(山形市)、株式会社Y.D.K(中山町)
デザイン:結城美根子・小野悠花(株式会社Y.D.K.)、株式会社Q1、中山ダイスケ
参考価格:PUBLIC BENCH 103,000円~128,300円、Playful TABLE 73,400円
サイズ:PUBLIC BENCH W1,500×D400×H436mm、Playful TABLE W800×D800×H700mm
やまがたクリエイティブシティセンターQ1を舞台に、入居する家具メーカーY.D.K.と施設運営を担うQ1が、それぞれの強みを活かしながら展開する“公共空間発”の家具ブランド。施設自体がリサーチ/テストケースの場であり、ショールームとしての機能も果たしている。


アレルギー対応離乳食「太陽と月のひかり」
keiki li’ili’i株式会社(山形市)
デザイン:高橋美紀(とるねい堂デザイン)
参考価格:おやさいのおかゆ・おやさいのすうぷ 各460円、おやさいのとろとろ 420円、ギフトセット 4,630円
サイズ:W100×D10×H130mm(単品)
山形県産の有機米・有機野菜・農薬化学肥料不使用野菜を使った、旬の美味しさをつめ込んだ離乳食。添加物・アレルギー特定原材料28品目不使用で、アレルギーのある子供でも安心して食べられる。アレルギーや離乳食づくりに悩むお母さん向けの食育講座も展開。


子姫芋キムチ(さがえ子姫芋活用プロジェクト)
さがえ子姫芋組合(寒河江市)
デザイン:石山 達也(株式会社東門)
参考価格:400円
サイズ:W150×D20×H200mm
江戸時代から受け継がれてきた寒河江市の伝統野菜「子姫芋」の親芋を使ったキムチ。親芋は食感がとても固く、調理に不向きなため、多くが廃棄されている。芋煮以外の新たな食べ方を提案することで、廃棄ロス削減や農家の収入向上、伝統野菜の普及に繋がる。


Charmurs(シャルマス) スイートアーモンドオイル
シャルム株式会社(山形市)
デザイン:坂井理枝子・坂野元一(坂部印刷株式会社)
参考価格:6,000円
サイズ:W54×D54×H125mm
後継者がいなくなった耕作放棄地を活用して栽培したスイートアーモンドの無添加オイル。保湿に優れ、赤ちゃんから高齢の方まで、からだ全体に使うことができる。収穫後の殻割り作業は地元の障がい者が担い、就労支援にも繋がる。エシカルで持続可能な取組み。


テーブル[ bambi F-2738・F-2737・F-2742 ]
株式会社天童木工(天童市)
デザイン:松橋孝之
参考価格:225,000円(F-2738)
サイズ:W900×H700mm(F-2738)
国内に豊富にあるスギやヒノキ等の軟質針葉樹の活用を広げるために開発した「Roll Press Wood」技術を使ったテーブル。丸天板でも角天板でも、脚部はコマ入れ成形の同一パーツで構成され、意匠・機能・構造が三位一体のデザインとなっている。


ものづくりと情報発信をお手伝いするサービス「HIKARUBE」
有限会社ヒカルマシナリー(山辺町)
デザイン:會田悠城、工業技術センターデザイン科
金属の切削加工を行うヒカルマシナリーが立ち上げた、モノづくりと情報発信をお手伝いするサービス「HIKARUBE」。クリエイターとものづくり企業の架け橋となり、開発から製品化、発信までのプロセスをサポートする。ものづくりの可能性を広げ、町工場のイメージを変える取組み。


コニャクラゲ、
チャコニャクラゲ
まるい食品株式会社(鶴岡市)
デザイン:工藤 拓也(sponge)、稲葉 晴彦(有限会社スマッシュ)
参考価格:各500円
サイズ:W90×D35×H140mm
山形名物玉こんにゃくに独自の加工を施し、クラゲの形に仕立て上げたこんにゃく。元々、クラゲ展示で有名な加茂水族館のリニューアルに合わせて開発した商品を、修学旅行などの中高生がおみやげとして購入しやすい商品にリニューアルした。

【奨励企業】
株式会社安部吉、有限会社ウッド・メーク、株式会社髙梨製作所、株式会社高橋型精、日東ベスト株式会社、平澤養鱒、森井紙器工業株式会社東北営業所(hako+)、株式会社やまがたアルカディア編集社、株式会社Rose Cheek

主催 山形デザインコンペティション実行委員会
問合せ先  山形デザインコンペティション実行委員会事務局
        (山形県工業技術センター デザイン科)

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