やまがたのデザイン

工業・福祉・デザイン連携プロジェクト「こうふくで山形」ミーティング

「こうふくで山形」は、工業×福祉×デザインが連携して、“はたらく”と“いきる”をそれぞれの視点で共有することにより、みんなが幸せでいられることをデザインし、ものづくりを通してそれを実現することに取り組むプロジェクトです。令和3年度は8月と3月にミーティングをオンラインで開催しました。

【こうふくでミーティング vol.1 】
「まずはお互いのことを知ることから始めよう」をテーマに、工業と福祉の現場を紹介し合いながら連携の可能性を探っていきました。
日時:令和3年8月25日(水)13:30~16:30
参加者:41名
講師:HUMORABO(ユーモラボ)
コーディネーター:武田和恵(やまがたアートサポートセンターら・ら・ら)

1.ものづくりと福祉の現場紹介
こうふくでの連携に繋がるよう、デザイナーの目線からものづくり企業と福祉事業所の現場やその魅力などを紹介しました。
●くれよんはうす(新庄市)
●たんぽぽ工房(山形市)
●株式会社高橋型精(山形市)
●穂積繊維工業株式会社(中山町)
たんぽぽ工房 穂積繊維工業

2.HUMORABO活動報告@工房LaMano(東京都)
本プロジェクトのファシリテーターであるHUMORABOのお二人から、障がい者福祉事業所と協働する中での事例と発見!を、工房LaManoからご紹介いただきました。緑にかこまれた染織工房ののびのびとした雰囲気を感じながらの活動報告に様々な可能性を感じられました。

3.グループディスカッション
工業、福祉、デザインのチームに分かれて、これからどんなことが出来そうか、起こすために必要なことは何か等をディスカッションしました。

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【こうふくでミーティング vol.2 】
ミーティング第2回目は、県内で起きている取り組みを知るとともに、現在プロジェクトを進めている中での悩みや課題を参加者と共有し、ディスカッションしながら、より良い取り組みになるよう考えていきました。
日時:令和4年3月17日(木)13:30~15:30
参加者:30名
ファシリテーター:HUMORABO(ユーモラボ)
コーディネーター:武田和恵(やまがたアートサポートセンターら・ら・ら)

1.県内の取り組み紹介
今年度、県の補助事業に採択された2グループからの経過報告の他、デザインを活用した福祉事業所とのものづくりについて先行事例を紹介いただきました。
●高橋型精×わたしの会社×菊地純
●穂積繊維工業×たんぽぽ工房×デザイン事務所ペイジ
●クレッシェンド・ヨネザワ(粟野商事)×みのりのもり劇場
●チャンピオン×もみじが丘×アイケン
高橋型精×わたしの会社×菊地純 穂積繊維工業×たんぽぽ工房×デザイン事務所ペイジクレッシェンド・ヨネザワ(粟野商事)×みのりのもり劇場 チャンピオン×もみじが丘×アイケン

2.全員でディスカッション(ファシリテーター:HUMORABO)
「工×福×デ」の取り組みを進めてみた中で悩んでいることや課題だと思うことを参加者と共有し、「工×福×デ」における「幸福な関係」をみんなで考えていきました。
工業、福祉、デザインではスピード感が全然違うという話では、合わないのは当たり前なので、合わせられないことが強みになるように出来ないか。みんなが幸せになるためにはそこも含めて新しい価値探しをしていく必要がある。また、創作物を作品と捉えるか、素材と捉えるか、デザイン料やライセンス契約、販路のことなど、取り組みを進めて初めて気づくこともあり、これから整理・検討していく必要性を感じました。ファシリテーターのHUMORABOからは、コロナ禍により顔を合わせて話し合ったりワークショップをする機会が設けられなかったことをもどかしく思うが、こうふくでを混ぜていけるようなミーティングを続けていきたい。続けていくことで強くなる。時間はかかると思うが、楽しみながらお互いの魅力を見つけていく取り組みをしていきましょう、とお話がありました。来年度はもっと顔を合わせてお互いの魅力探しが出来ることを楽しみに、今後もプロジェクトは続きます。

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主催:山形県産業労働部工業戦略技術振興課、山形県工業技術センター
協力:やまがたアートサポートセンターら・ら・ら

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