『デザイン的発想力 次の一手を引き出す みんなのデザイン』を制作しました。
「デザイン」と聞くと、色や形を良くすることというイメージが強いと思いますが、本県の『山形県デザイン振興指針』では、「デザインとはモノの色や形だけでなく、問題解決のために計画を立て、いろいろと創意工夫する行為」と定義し、「デザイン」を広義に捉えています。ビジネスの分野では、広義のデザイン手法として「デザイン思考」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
しかし、「重要そうだけど、実はよく分からない」と感じている方も少なくないと思います。セミナーなどで事例を聞いても、自分の業務にどう応用するのか分からない、実際に試してみても割と平凡な結果に終わってしまったということもあるでしょう。
私たちは、これまで多くの企業と一緒に、デザインを活用した新商品開発や新事業創出に取り組んできました。そこで感じた「デザイン」の“分かりにくさ”や“扱いにくさ”に向き合い、「デザイン」をもっと身近に、日々の業務でも使えるようなものにしたいという想いから、本書、そしてワークショップの開発に取り組みました。
本書では、まず「デザイン」とは何かを整理し、その上で“日々の業務で使えるデザイン的アプローチ”としての「デザイン的発想力」を提示し、体験方法を紹介します。これは、私たちが新しく提案する考え方です。実際にワークショップを体験した多くの方からは「これなら使えそう!」「やっと腑に落ちた!」という感想をもらっています。
本書により、皆さまの日々の業務の創造性が高まり、仕事が面白くなるような、新たな力や変化を生み出すきかっけになることを願っています。
(“はじめに”より引用)
令和7年度(2025年度)から、本書によるワークショップを開催していく予定です。
まずは読んでみたいという方には、山形県工業技術センターにて配布いたしますので、HPのお問合せフォームよりご連絡ください。
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