やまがたのデザイン

デザイン経営トランスフォーメーション促進事業(やまがた&Dプロジェクト2024)

山形県の企業と東北芸工大の学生が
デザインのちからで次の一手を考え、学びあう。

県内企業と東北芸術工科大学生が、様々な社会変化の兆しを多彩な講師から学び、検討を深めながら、企業の新事業案を構想する勉強会です。
2021年(令和3年度)にスタートした事業の内容をブラッシュアップし、今回で4回目の実施となります。

勉強会は大きく3つのStepで構成しています。
企業チームのメンターを株式会社KESIKI代表取締役の石川俊祐氏、東北芸術工科大学の学生チームの指揮を学長の中山ダイスケ氏にご担当いただきました。
お二人には事業の企画にも参画いただいております。(*事業の概要・募集要項はこちらを参照)

【参加企業】
・株式会社石澤製作所
・株式会社大風印刷
・株式会社カバンのフジタ
・有限会社東北古典彫刻修復研究所
・VANTECH株式会社 山形工場
・ROPER STORE

【参加学生(学科)】いずれも3年生
・グラフィックデザイン学科
・プロダクトデザイン学科
・企画構想学科
・コミュニティデザイン学科
・工芸デザイン学科
・文化財保存修復学科

【Step1】


Step1では、企業が「デザイン的発想力を引き出すワークショップ」を行いました。新しいアイデアを出すコツや、課題の捉え直し方(プロブレム・リフレーミング)、手で作りながら考える(ブリコラージュ)などを体験していただきました。(*ワークショップの概要はこちらを参照)

同時に「なぜそれに取り組むのか?」、「自社やプロジェクトは何のために存在するのか?」という“パーパスの探究”を行いました。各自検討した内容を基に、他の企業と意見交換をすることで新たな気づきを得る場にもなりました。

【Step2】

Step2では、企業と学生がテーブルを囲んでのワークショップ型勉強会を行いました。4名の多彩な講師から様々な社会変化の兆しをインプットしていただき、それをヒントとして「社会課題に対して、企業がどのように貢献していくのか?」という“アウトサイド・イン”の思考を実践し、新事業の方向性を探りました。

【講師からのインプット】
・10/8 中山 ダイスケ氏 「山形の課題と希望」
・10/22 鈴木 健一郎氏 「ものづくり特化型企業の変革」
・11/5 森 一貴氏 「地域の変化と企業の変化」
・11/19 石川 俊祐氏 「やさしさが巡る経済」

【Step3】

Step3では、再度、企業と学生に分かれ、それぞれが企業の新事業を検討しました。
企業は、私たち工業技術センター職員との対話を通じて、問いを立て直し、Step1で体験した“デザイン的発想力”のワークをベースにアイデア発想などを行いました。また一旦まとめたプランを他の企業と共有し、対話しながらブラッシュアップを行いました。

【発表会】

令和7年2月10日に発表会を開催しました。
企業、学生それぞれがまとめた新事業案をプレゼンし、感想を伝え、石川氏と中山氏から講評をいただきました。
例年以上に、双方を組み合わせることで、より本質的で新しい価値の創出につながるようなプランが多くありました。
今後の展開が楽しみです!

【全体的な講評】
石川俊祐氏
この数ヶ月間学んできたことが反映されていたのではないかと思う。既存の事業を新しい人たちにどう届けるか、地域の人たちや文化に対してどういうことができるか、を考える良い機会となったのではないかと思う。学生とのコラボを具体的な形にすることができると良い。

中山ダイスケ氏
企業と学生のプランには個性もあるが、呼応する部分もあり、一緒に学んだプロセス(Step2)が良かったのだと思う。また、改めて、当たり前を当たり前と思わす、客観的に見ることが重要だと思った。企業からも学生からもそれが感じられ、とても有意義なプログラムになったと思う。

 

 

最新記事一覧