やまがたのデザイン

いつもともしもを考える。

タイトル

〈背景〉近年、安い海外製品が市場にあふれ、県内のものづくり企業にとっては厳しい状況が続いています。そんな中、自らの強みを活かしたものづくりに取り組みたいと考える企業も増えてきていますが、製品開発の糸口をどこに見出せばよいのか悩んでいるのが現状です。工業技術センターでは、平成26年度から2年間、県内企業と研究会を立ち上げ、自分たちで課題を発見し、解決策を導き、提案することを目標に、〈デザインシンキング〉の手法による〈スマートデザイン〉製品の開発に取り組んできました。

〈スマートデザインとは〉「いつも」と「もしも」をつなぐデザインのこと。普段便利に使えていたものが災害時や停電時に役立たない、万が一に備えて準備していたものが見つからない…、それは〈いつも〉と〈もしも〉を分断して考えてきたことに原因がある。日常生活のニーズを満たすだけでなく、誰にも起こりうるリスクに備えることをあらかじめ織り込むことが必要として、東日本大震災後に日経デザインが提唱した考え方。

〈デザインシンキングとは〉生活者の視点を中心に発想する思考法。生活者の状況を理解・共感するところから、仮説を立て、アイデアを創出し、プロトタイプを作って検証するという試行錯誤を繰り返して改善を重ねながらモノ(製品/サービス)を創り出す創造的なプロセスのこと。チームを組んで行うことで、何倍もの力を発揮する。

〈開発プロセス〉
プロセス

〈開発したプロトタイプ〉パンフ裏

〈参加企業〉anori/株式会社石沢製作所/株式会社コヤマ/有限会社佐藤工芸

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